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SUMMER SHOW 2005

2005年7月19日(火)−8月10日(水) 西村画廊


 

 

押江千衣子 "self-portrait"
2005 , 67 x 51.5 cm
watercolor, pastel on paper

 

小林孝亘 "Frog"
2005, 25 x30.5 cm
oil on canvas



 
西村画廊では7月19日(火曜)より8月10日(水曜)まで、8名の作家たちによる新作展「SUMMER SHOW 2005」を開催致します。

出品作家は、当画廊で定期的に個展を開催している舟越桂小林孝亘三沢厚彦押江千衣子の他、今年初めての個展を終えて共に好評を得た2人の新人、町田久美樋口佳絵、さらに今秋以降に個展を予定している一色ちか子曽谷朝絵8名です。
西村画廊が推薦する8作家の新作は、それぞれの作家の「今」を感じさせる魅力的な作品ばかりです。グループ展ならではの活気溢れる展示空間にご期待下さい。
なお、西村画廊は「アートフェア東京」(東京国際フォーラム、8/6-8)に参加致しますので、あわせて宜しくお願い致します。
 
 
 
 ●出品作家のプロフィール(アルファベット順)
 
 
 ※画像をクリックすると拡大して見られます。

舟越桂 FUNAKOSHI Katsura 
1951年岩手県生まれ。1977年東京芸術大学大学院修了。東京都世田谷区在住。楠を使った木彫の半身像に大理石の目を嵌め込む手法で人物像を制作。詩的な佇まいと独特の静けさを備えた作品で国内外で高い評価を得ている。1995年中原悌次郎賞優秀賞、1997年平櫛田中賞を受賞。昨年国内の美術館を巡回する大規模な回顧展を終えて、今年はロンドンとハンブルグで、ドイツの彫刻家エルンスト・バルラッハと舟越の作品を併置する展覧会が開催された。
出品作:彫刻1点、ドローイング4点

 
 

樋口佳絵 HIGUCHI Kae 
1975年宮城県生まれ。1997年東北生活文化大学卒業。宮城県仙台市在住。テンペラと油彩の独自の混合技法を用いて、木目を活かしたパネルの画面に子供たちを描く。今年宮城県芸術選奨新人賞を受賞。懐かしさと可愛らしさに留まらず、どこか歯車の狂ったような感性がのぞくモチーフと、テンペラ特有の白く霞んだ優しい色彩の調和が魅力的な作品で、今年6月に当画廊で行われた東京における初個展でも好評を得た。
出品作:テンペラ・油彩画3点

 
 

一色ちか子 ISSHIKI Chikako 
1945年東京都生まれ。1969年東京芸術大学卒業。神奈川県中郡二宮町在住。大学では日本画を専攻。2003年に西村画廊で開催された初個展では花を描いた油彩画を発表した。光の中で咲き誇る花をクローズアップした視線で捉え、複雑な細部の表情まで描きこんだ油彩画で好評を得る。今年の10月に2度目の個展を予定している。
出品作:油彩画1点

 
 

小林孝亘 KOBAYASHI Takanobu 
1960年東京都生まれ。1986年愛知県立芸術大学卒業。東京・バンコク在住。1996年VOCA奨励賞を受賞。食器、車のテールランプ、森の風景など日常的な題材を独自の表現で描く。近年は人物を描いた作品を発表し、眠る人を描いた"小さな死"や日光浴する人を描いた“Sunbather”シリーズで新たな境地を切り開いた。絵具を塗り込めるようにして表現された静かな光が魅力的な作品を制作する。昨年は目黒区美術館で「小林孝亘展−終わらない夏」が開催された。
出品作:油彩画4点

 
 

町田久美 MACHIDA Kumi 
1970年群馬県生まれ。1994年多摩美術大学卒業。東京都小金井市在住。雲肌麻紙に墨、岩絵具などの伝統的な日本画の素材を用いて日本の縁起物や坊主頭の子供などを描く。細い墨線を幾度も重ねたストイックな線で構成された作品は、強いインパクトを以て見るものを魅了する。VOCA展2005に出品する他、今年3月の当画廊での個展をきっかけに『美術手帖』日本画特集号の表紙を飾るなど、新しい世代の作家として注目を浴びている。
出品作:日本画2点

 
 

三沢厚彦 MISAWA Atsuhiko 
1961年京都府生まれ。1989年東京芸術大学大学院修了。神奈川県茅ヶ崎市在住。様々な種類の動物をいきいきとした魅力的なかたちで表現した楠の木彫作品を制作する。2001年平櫛田中賞、今年はタカシマヤ美術賞を受賞。今年5月に当画廊で行われた個展では、体長3メートル以上もある実物大の象の木彫を中心に、ユーモラスなブタや初制作のキツネザルの木彫を配置したユニークな展示で話題となった。
出品作:彫刻2点

 
 

押江千衣子 OSHIE Chieko 
1969年大阪府生まれ。1995年京都市立芸術大学大学院修了。2003年秋から2005年8月まで文化庁芸術家在外研修員としてベルギーに留学中。のびのびとしたタッチで植物を描いた作品で2001年タカシマヤ美術賞、VOCA賞、京都市芸術新人賞を受賞。2003年の個展では風景画を、また今年2月の個展ではヌードを描いた水彩画を初めて発表し、共に繊細な色彩感覚が高く評価されており、今後の展開が期待される。
出品作:水彩画4点
  

 
 

曽谷朝絵 SOYA Asae 
1974年神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院博士課程満期退学。神奈川県川崎市在住。光の溢れる画面にバスタブを描いた作品で2001年昭和シェル石油現代美術賞グランプリ、2002年VOCA賞を受賞。バスタブの質感と七色に輝く光の表現が心地良い作品を制作し、高い評価を得ている。西村画廊では来年の頭に初個展を予定している。
出品作:油彩画3点