Nishimura Gallery
artists


Richard Hamilton
New Technology and Printmaking


June 1 - July 3 1999

 

"Portrait of Dieter Roth" 1998
iris digital print 40 x 40 cm ed.XX

 

"A mirrorical return" 1998
iris digital print 53 x 66 cm ed.50

 
 
 
  西村画廊では、1999年6月1日(火)より7月3日(土)まで、リチャード・ハミルトンの新作展「New Technology and Printmaking」を開催致しました。 

リチャード・ハミルトンは1922年ロンドンに生まれ、ロイヤル・アカデミーやロンドン・スレイド・スクールに学びました。1956年にホワイトチャペル・アート・ギャラリーでの「これが明日だ」展において発表した「一体何が今日の家庭をこれほど違った、魅力的なものにするのか?」の作品によって、彼は戦後美術史上重要な運動であった「ポップ・アート」の先駆的、中心的存在となりました。 
この展覧会では、'97年に行われた第10回ドクメンタ(カッセル)に発表して話題となった"Seven Rooms"のシリーズより3点が出品された他、'77年に行われた展覧会「インターフェイス」での、作家ディーター・ロットとのコラボレーション作品をアレンジした"Portrait of Dieter Roth"(1998)、日本人カップルの結婚式の写真をコンピューターで合成し、ヤン・ファン・アイクの"アルノルフィニ夫妻の肖像"のニュー・バージョンとして捉えた"The marriage"(1998)など、全20点を展示致しました。これらの作品は、写真や絵画をコンピューターでスキャンし、新たに手を加えて、それをアイリス・デジタル・プリントやピグメント・トランスファーなどで刷るという新しい試みによって制作されました。ハミルトン自身、この技術を取り入れた事について「ニューテクノロジーという言葉は、プリントの選択肢の中ではむしろ自由なものとして受け入れられている。この言葉はまた、通常では考えられなかった異なる過程の合成(写真と絵画の合成など)をも意味し、特別なマークを使用するときに、マシンよりも手が適しているのならば手の使用にも寛大である。」と述べています。実践において自由で柔軟な姿勢を見せるハミルトンだからこそ、現代美術の先駆者として、なおも第一線で活躍し続ける事ができるのではないでしょうか。